妊婦健診について

妊婦健診のイメージ写真

妊婦健診は、妊婦さんと胎児の健康状態を定期的に確認する目的で行われます。何らかの病気を患っているか否かを調べるだけでなく、妊娠期間中を心身ともに健康に過ごせるよう様々な相談も行えます。

妊娠期間中は、色々な変化が起こります。ご自身では特に体調の異変を感じず、順調に推移しているようにみえても、母体や胎児にトラブルが隠れていることがあります。他方において、体調不良を訴えている妊婦さんのなかには、生活習慣の見直しなどをアドバイスすることで、調子が良くなるケースもよくあります。心身ともに健康を維持し、無事に出産を迎えられるよう、妊婦健診は必ず受けるようにしてください。

妊婦健診の費用については、公費による助成制度があります。時期が来ましたらこちらからお声がけしますので、お住まいの市町村に妊娠届を出すとともに、公費助成などの手続きを行いましょう。

妊婦健診の受診回数

妊婦健診は、妊娠が明らかになったときから出産時まで継続して受診し、体の変化を定期的に確認していくことが重要です。健診の際には、妊婦計測、検尿、血圧、超音波の各種検査を行います。また、時期に応じて血液検査や胎児モニタリングを実施します。なお、定期健診の受診間隔は、下表のとおりとなっています。

定期健診の週数 受診回数
初診~予定日決定まで
(10週前後まで)
適宜
予定日決定~24週まで 4週に1回
26週~34週まで 2週に1回
35週以降 1週に1回

妊婦健診で毎回行う検査

  • 子宮底長の計測(14週~)
  • 腹囲の測定(14週~)
  • 胎児の大きさや位置の確認
  • 胎児の心音検査(妊娠後期~)
  • 体重測定
  • 血圧測定
  • 尿検査(糖、蛋白など)
  • むくみの有無(14週~)

妊娠中に行う検査

  • 超音波検査(胎児の発育、胎盤の位置、羊水の状態、子宮頚管長など)
  • 血液検査(血液型、不規則抗体検査、間接クームス、貧血、血糖、梅毒血清反応、B型肝炎ウイルス抗原検査、C型肝炎ウイルス抗体検査、風疹ウイルス抗体検査、HIV抗原抗体検査、トキソプラズマ抗体検査、HTLV-1抗体検査)
  • 子宮頸がん検査(細胞診)
  • 性器クラミジア検査
  • B群溶血性連鎖球菌検査 など

ご希望または必要に応じて行う検査

  • 心電図検査
  • 胸部エックス線検査
  • 肝機能検査
  • 腎機能検査
  • 胎盤機能検査
  • 骨盤エックス線検査
  • サイトメガロウイルス抗体検査など

上述のほかにも、必要に応じて随時、検査を追加します。

産婦健診

産婦健診のイメージ写真

産婦健診は、産後2週間と1か月頃にお母さんと赤ちゃんの健康状態を確認します。
母子健康手帳を忘れずにご持参ください。

産婦健診は公費助成のある市町村もございますので、市町村でご確認お願いします。対象の方は助成券も一緒に受付でお渡しください。

産婦健診の主な内容

産婦健診では、お母さんは血圧、体重、悪露・子宮の状態、授乳状況の確認、産後の心のチェック等を行います。赤ちゃんは身長や体重、頭囲などの測定、発育状態、発達状態などをチェックします。また、保護者の方が育児などについて日頃から気になっていることを医師に相談できる機会にもなっておりますので、育児のお悩みなどについてもお気軽にご相談ください。

当日の持ち物

  • 診察券
  • 母子健康手帳
  • 健康保険証
  • 乳幼児医療証
  • 受診票(助成がある方のみ)

胎児スクリーニング検査(完全予約制・不定期 木曜日の13時半から)

通常の妊婦健診とは別にお越しいただきます。異常の有無にかかわらず妊娠中期におなかの赤ちゃんが正常に発育していることを20~30分かけて専門の超音波スクリーナーが細かくチェックさせていただきます。